2019/08/19

【米国ワークキャンプ2019】参加者レポート2(吉尾 奏穂)

JELAは毎年夏、アメリカの青少年向けキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本から若者を派遣しています。

今年は14名の青少年が7月24日~8月6日の日程で、ホームスティをミシガン州で数日間行い、イリノイ州プリンストンでの一週間のキャンプに参加しました。


参加者の感想文を掲載します。


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吉尾 奏穂

ワークの準備をする奏穂さん(手前)
以前から海外に興味を持っていた私は友達に誘われて初めてこのワークキャンプに参加しました。最初は好奇心や興味で不安や恐怖はそれほどありませんでしたが、ワークキャンプが始まり、それぞれのクルーに日本人参加者が一人一人散らばっていくことを知った時からだんだん不安が胸いっぱいに広がり、英語で上手く話せるかなと思ったり、上手くその輪の中に入って馴染めるかなど、色々な不安がありました。しかし、クルーメンバーの発表があり、実際に集まった時に、クルーが気にかけてくれたり、優しくしてくれてとても安心感を持ちました。

そのおかげで作業している時や休憩時間の時も、知っている単語で上手く文章を繋げたり紙に書いたり表現したりなど、その輪の中になんとか入り、溶け込むことができました。そして、何人かの人とメアドを交換したり、仲良くなることができて良かったです。

毎日のプログラムでは、その日その日によって面白い動画を見せてくれたり、ちょっとした劇も楽しむことが出来ました。また、『Get Down』の曲に合わせて皆で踊るダンスは、いかにもアメリカらしい楽しい雰囲気で、フレンドリーな気持ちになれました。

バラエティーショーでは、みんなと練習していた時よりも一生懸命な気持ちで踊ることが出来ました。その結果、沢山の人達から歓声が湧き出て、ついには席から立ち上がり拍手までされて正直びっくりしました。ソーラン節を成功させることができ、本当に良かったです。
ウォータークーラーを運ぶ奏穂さん(右)と武田好々良さん
中でも最も印象に残ったプログラムは神様と向き合う時間でした。最初は祈るだけの気持ちで、実際に前に出て十字架の前にひれ伏し祈ることがなかなかできず、ただただ他の人達が次々と神様の前にひれ伏していく姿を不思議に眺めていました。日本ではそういう機会がなかったので驚くばかりでした。世界を見渡せば、本当の信仰心がこんなにも強いのだなと知り、その時自分の中に何かが起きたことを実感することができました。初めは迷いがあって、もう祈るだけで良いのではないのかと思っていましたが、次第に本当にこのまま終わらせていいのだろうかと思ったり、こんな機会は体験できないかもしれない、という様々な想いを抱え始め、十字架の前にひれ伏し祈り求めることを決意しました。

このプログラムは今までのプログラムと違い、非常に重みがありましたが、その夜だけ唯一素直な気持ちに一番なれたと自分でも思えます。最後の日は、共に作業してきたクルーとの別れでもう少し話したかった、一緒に居たかったなと思ったり、ホストファミリーのことを思い出し戻りたいなと振り返っていました。

私にとってこのワークキャンプは今まで経験したことのない素晴らしい思い出になることが出来ました。また、このワークキャンプに是非参加したいと思っています。



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