2019/08/27

【米国ワークキャンプ2019】参加者レポート7(吉村章)

JELAは毎年夏、アメリカの青少年向けキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本から若者を派遣しています。 

参加者の感想文を掲載します。
 


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吉村章(熊本県)


吉村章さん
このワークキャンプを通して分かったことが4つあります。

1つ目は、アメリカ人のパーソナルスペースについてです。アメリカ人のパーソナルスペースは広いと聞いていました。しかし、実際に会ってみてみればそんなことはなく、みんな優しい人でしたし、フレンドリーで、明るい性格を持っていました。日本人と比べて違う部分は、人を見た目で判断しないということです。日本のある人は、自分のような健常者とは違う障がい者たちを敵として見ていることがとても残念です。アメリカはもともといろんな人種が住んでいて、それが当たり前で、周りの人は自分と違うのが常識だからこそ、今のアメリカ人のルーツになったと思います。障がい者である私でも友達になろうと話しかけてくれました。それがとても嬉しかったです。

2つ目は、ケアカードです。日常から人に対して感謝を込めて言葉を送ったり、紙に書いたりすることがあまりなかったのでとても斬新で、いろいろ考えさせられました。相手にどんな言葉を送れば、喜んでもらえるかなとそんなことばかり考えて、ケアカードを書いているときがとても楽しい時間でした。ケアカードを読んで、どれも自分に対する感謝やお礼がたくさんあって、感謝されるって、とてもうれしいことなんだと感じました。


3つ目は、4日目の夜のプログラムで、神様と向き合い、自分を振り返り、考えたことです。その時間はとても大切な時間になりまた。自分はクリスチャンなのか分からないけれど、人は自分を振り返る時間が必要だと思いました。


4つ目は、コミュニケーションに関してです。私はほとんど英語が喋れないのですが、スタッフさんがASL(アメリカ手話)を使えることにびっくりしました。自分も自己紹介くらいは覚えていたので、会話をすることができました。残念なことが一つありました。年下の子が話しかけてきたのですが、それが何を言っているのか分からなくて、無視してしまったことがとてもダメだと反省しています。名前を聞くことも出来ず、謝れなかったのが心残りです。だから、もっと英語を勉強すれば彼を傷つけずに済んだかもしれないと思っています。
修繕した家の住人(白ブラウス)と作業仲間の写真、章さん(右端)

最後に、この経験をするまでの自分と今の自分が変わっていることです。人は本当に自分で経験をしなければ感じることができないと思います。ワークキャンプで経験をしたことを人に話すのは本当に難しいと思いました。人は感じ方がそれぞれだから、話すのではなく、自分自身が行って経験をした方がいいと思いました。

私はこのワークキャンプに来てよかったと思っています。自分でわかる変わった部分は、自分の中にあるアメリカに対する偏見が変わりました。最初は怖いなど様々なイメージがあって、それがこのワークキャンプによって、全てが変わりました。本当にこのワークキャンプに参加できてよかったです。出来たらまた、参加したいです。



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