本書の意義については、神学者・加藤常昭氏による帯文に要領よく記されているので、全文を引用します。
「10年前(*1987年)、刊行されたばかりの原著に触れ、激しく心を揺さぶられて以来、待ち焦がれていた訳書が、しかもすぐれた訳で刊行された。とても嬉しい。牧師職の霊的刷新を提案し、キリストの教会の霊的再生を願い、神学的洞察と実践的提案をする、著者の名声を確立した稀に見る画期的著書である。日本のキリスト教会もまた今、切実に再生を必要とする。牧師・信徒ひとしく本書の批判に身をさらし、その指し示す道に生きてほしいと切望する。」
統計上、日本のクリスチャン人口は1%(礼拝の定期的出席者数は、それ以下)とよく言われますが、私はむしろ、この本を読んで「そのとおりだ」と言える人がどれだけいるのか、ということの方が大切ではないかと思います。信仰の原点を見つめ直したり、これから神学校で学ぼうとする人に勧めたい本です。
最後にひとこと。数年前に米国ミネソタ州のルター神学校を訪れました。校内の書籍売り場には人気の高いキリスト教著作家の作品コーナーが設けられていて、ヘンリ・ナウエンやC・S・ルイスと並んでユージン・ピーターソンのコーナーもありました。彼の作品が日本で数冊しか訳されていないのが不思議です。
JELA事務局長
森川 博己
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