2018/08/10

【米国ワークキャンプ2018】参加者レポート4(濱口 理紗子)

JELAは毎年夏、アメリカの青少年向けキャンプ「グループ・ワークキャンプ」に、日本から若者を派遣しています。



参加者の感想文を掲載します。


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 濱口 理紗子・18歳(滋賀県)

ワークキャンプに参加するのは、今回が初めてでした。アメリカに行く前は、ワークがどれくらい大変なのか分からず、不安と緊張もありましたが、その反面、アメリカの人と仲良くなれるチャンスにワクワクしていました。その頃、私は英語に少し自信があったので、会話には困らないだろうと楽観的に考えていました。

キャンプが始まると、その考えが甘かったことに気づきました。何しろ、アメリカの若者の英語は速くて、聞き取れないこともあったし、テンポが速くて会話に入れない、答えられないことが多かったです。自分がどれだけ詰め込み教育を受けてきたか実感しました。

キャンプ1日目から心が折れそうでした。クルー(*家屋修繕作業をする仲間)が盛り上がっている中、それに入れなかったり、質問されても緊張して気の利いた答えができなかったりすることに対する悔しさでいっぱいでした。そんな中、クルー最年長のリーダーは私に簡単な仕事を割り振ってくれたり、工具の使い方を教えてくれたり、ブレークメーカーの仕事(*クルー全員のランチを現地に運んだり、作業中に休憩時間を指示する役割)を手伝ってくれたりしました。また、夜のディボーション(*聖書を介した意見交換)のときに、日本から参加したみんなでその日の良かったこと、悪かったことを共有したことで、自分と同じ悩みを抱えている仲間を見つけられ、安心し、頑張ろうという気になれました。

3日目くらいからクルーとの仲が深まったと思います。きっかけは、音楽でした。クルーの1人の女の子が移動中の車内や作業中に音楽を流してくれて、みんなノリノリで歌ったり踊ったりしました。
最初は遠巻きに見ていただけだった私に、一緒に踊ろう! とさそってくれたのです。私が知ってる曲や、世界共通のディズニー映画の曲を流してくれて、私でも盛り上がれるようにしてくれたことがとても嬉しかったです。そこからは、自分からも話しかけるなどして、少しずつクルーと会話できるようになっていき、それが楽しかったです。また、今まで触ったことのない工具を使えたり、初めてペンキ塗りをしたりしたのもいい経験でした。


最終日、作っていたポーチが完成したときは、すごく達成感がありました。それと同時に、一緒に作業してきて、より友情の深まったクルーと別れる寂しさがこみ上げてきました。言葉が伝わらなくても伝えようとする意思や、理解して受け入れようとする態度があれば仲間になれることを学びました。

ワークだけでなく、夜や朝のプログラムなどでも学びは多かったです。私はキリスト教徒でもなく、教会に通っているわけでもないです。単にキリスト教の学校なので週に一回キリスト教の授業で軽く習っているくらいで、今まで神様についてこんなに真剣に考えたことはなかったです。また、自分の今日一日の出来事を振り返って、反省することも今までなかったので、デボーションを通して良い習慣が身についたと思います。

本当にいろんな意味で成長したキャンプの5日間でした。この経験を将来に活かしていきたいです。


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