ブラジルのサンパウロ教会牧師・徳弘浩隆先生から便りが届きましたので、以下にご紹介します。JELAはこの教会が数年前に始めた、貧困地域の子どもたちのための音楽教室(AMILU)で用いる楽器の購入費などを支援しています。
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大騒ぎ・ケンカ・お散歩 ~ 見えてきた課題と出口の小さな光
徳弘浩隆(JELCブラジル宣教師)
「ひとりひとり、みんなちがう。ひとりひとり、得意なことも、苦手なこともある。良いところもあれば、悪いところもある。でも神様はみんなを大切にしている。だから、この教会も教室も、みんなが大事なんだよ」。
写真カードを見ながら、名前を言い合いながら、一緒におしゃべりして、お祈りしました。
でも、いい子たちばかりです。お天気の良い日、教室が満員だったから「パソコンまってる子は、先生と一緒に散歩に行こう!」と呼びかけると、子どもたちは喜んで、大好きなパソコンを置いて出てきました。「今日は新しい日本人のおねえさんがいるから、みんなの住んでる街を案内してよ」と言うと、嬉しそうに自慢げに崖道を降りて、壊された家の脇を通り抜けて、案内してくれます。二階のベランダにいる友達の子にも手を振って紹介してくれます。
「時間がなくなったから、そろそろ帰ろう」と言っても、「私たちの学校によって行く、こっち!」と、言うことを聞きません。競争で階段をかけ上り、校庭の木の前で記念撮影。私がちょっと登ってみると、子どもたちも競争で登ります。「学校の名前の前で、一列に並んで写真を撮ろう」と言うと、「みんなで一緒にジャンプして撮ろう!」と嬉しそうです。
音楽発表会をして、8月からの後半の学期は、みんなで協力して歌を歌い、合奏できる歌を選びました。その歌をパソコン教室でも使い、各国語があるのでポルトガル語や英語、そして日本語を教えたりして総合的に取り組み、個々の子どもたちの課題ともぶつかり合いながら、次の段階に入ることができればと思っています。どうか、お祈りとお支えをよろしくお願いいたします。
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【関連リンク】JELAのブラジル支援ニュース(ブログ)
日本福音ルーテル社団(JELA)