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センセーがお父さんだったらいいのに
徳弘浩隆・由美子
お母さんは心配してないのだろうか、どんな暮らし向きなんだろうか? と心配しながらですが、Anaは教室スタッフのみんなの家族みたいに、いつもいる子になってきました。
ある日の夕方に彼女が、Skypeで誰かと教会の門のところで話していたのですが、あとから聞くと、もう一緒に住んでいないお父さんと話したとのこと。そういえば、7月の休暇に私たちがちょうど、彼女の故郷のマラニョン州に旅行に行った後、「どうして、私も連れて行ってくれなかったの?」と聞いてきたのを思い出しました。「センセーがお父さんだったらいいのに」と言ってきたことも思い出しました。ブラジルの子どもたちも、私のことを「センセー!」と呼んでいます。
火曜日のクラスの後の礼拝にも時々残るようになったので、「今度日曜夜の礼拝にもおいでよ」と誘うと、以前に連れてきたお姉さんと、教室に来ているもう一人の仲良しの女の子と一緒に礼拝に来てくれました。
左から:Anaさん、Anaさんの友人、Anaさんの姉、徳弘牧師 |
普段より少しおめかしして、三人そろってきてくれたのです。教会のみんなも大喜び。礼拝をして、そのあとお茶やケーキをいただいて、楽しくおしゃべりしました。
「こんど火曜日のおやつの時間に私がレモンムースを作ってくるから、材料代をちょうだい」というので、試しに頼んでみました。次の火曜日には、お姉ちゃんと一緒に大事そうにガラス製の大きな入れ物にレモンムースを入れて、持ってきてくれました。3時のおやつの時間は、みんなも大喜びです。Anaもうれしそうでした。
「また、日曜日の礼拝に来る?」と聞くと、「うん、今度来るよ。たぶんお母さんも一緒に来る」といいます。子どもたちが行き始めた教会の音楽とパソコンの教室、そして礼拝がどんな所か心配でお母さんが見に来るのかな? と思いました。(つづく)
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