JELAは、初めての国内ワークキャンプ「JELA English Bible & Work Camp 2022」を、中高生を対象として、7月31日から8月6日まで栃木県那須塩原市で開催しました。
キャンプには14名の青少年が参加し、農村指導者を志す留学生が多く学ぶ農業専門学校「アジア学院」を舞台に、同学院独自の農作業「フードライフ・ワーク」を体験しながら、聖書と英語を学ぶ時間を共に過ごしました。
参加者の感想レポートをご紹介します。
◇◆◇
大薮 房之介
「ちゃんと生きてる」
ARI(アジア学院)。そこはまるで理想郷のような世界だった。あらゆる国籍、人種、文化、言語、価値観を持った人々が、一つのコミュニティーのなかで、人・土・神と触れ合うことによって“共に生きる”ことを学ぶ。まさに多様性の社会。僕はこの社会に本能的に引き寄せられた。そんな理想郷が自身にもたらした興奮はキャンプを終えた今でも、収まることを知らない。この感覚をいつまでも忘れたくない。
手を使ったカレーの食べ方を留学生の方々から教えてもらっているときは、まさに異文化交流ができ、その瞬間は、本当に幸せだった。でも、ARIでの学びは、それだけではなかった。
今、僕は三重県にある農業高校に在学している。そこでの生活は聖書を土台としていて、日常的に祈る場がある。全寮制でもあり、人・土・神を身近に感じることができる。ARIにかなり似た環境だと思う。しかし、ARIでの農作業やバイブルスタディでは、全く新しい学び、また出会いがあった。
農作業では、積極的に取り組み、最後には達成感を感じられた。普段、高校で農作業をしているが、このような感覚にはならなかった。仕事という感覚があり、義務感で動いていたからなのかもしれないが、ARIではみんなで楽しくという雰囲気で、色んな人と時に英語で会話しながらの作業だったので、あっという間に感じられるほどに良い時間だった。また、汗をかいて働き終えた時の達成感から、「ちゃんと生きてる」と実感できた。今朝ジョギングしたのも、そんなARIでの日々の余韻で、動かずにはいられなかったからだと思う。
様々な人と話し、初心になって聖書を学び、真摯に土と触れ合えたARIでのキャンプは、自分の内面を刺激するものばかりだった。失いかけていた幼いころの感受性を、少しだけ取り戻せた気がした。そして、ここにいれば、本当に大切なことに気づき、平和を追求し続ける人であれるのだと思った。
◆◇◆