JELAは、初めての国内ワークキャンプ「JELA English Bible & Work Camp 2022」を、中高生を対象として、7月31日から8月6日まで栃木県那須塩原市で開催しました。
キャンプには14名の青少年が参加し、農村指導者を志す留学生が多く学ぶ農業専門学校「アジア学院」を舞台に、同学院独自の農作業「フードライフ・ワーク」を体験しながら、聖書と英語を学ぶ時間を共に過ごしました。
灯さん
今回、JELAキャンプがARI(アジア学院)において開催され、その中で多文化共生の可能性と有機的に循環した生活の可能性、何より英語を使ったコミュニケーションの楽しさについて学ぶことが出来たことはとても良かったと思う。
始めにセミナーハウス(宿泊施設)に入ったときから空気が違っていた。そこら中に多種多様な植物、温かい木の感触、それらが融合して一つの調和した空間があった。それこそがARIの特徴を如実に表している。全世界14か国の人々が集まり、温かい空気感を持った共同体を作り、土の上にそれぞれの長所を活かし、出来ないことは頼り合って調和している。その特徴が最も発揮されるのはコイノニアホール(食堂)であっただろう。丸テーブルを囲み、穫れた食材を使ってできた世界各国の食事をみんなで食べる。
ここに集まる人々はどこの国だから、どの民族だから、という見方はしない。その人はこんなバックグラウンドを持ったここがいい人、そういう見方をしてくれる。今回、私が拙い英語で学生さんと話をしたときも、それぞれの母国のこと、ARIのこと、食べ物のこと、みんな優しく話してくれた。十人十色のなまりがあって聞き取りにくいこともあったけれど、ここでは何回聞き直しても丁寧に言い直してくれた。自分のバックグラウンドを大切にしながらも、相手を尊重して、いいところを見つけ出す。そんな空気感によって私は多文化共生の可能性、持ちうる力について、実践的な学びを得ることができたと思う。このような英語でのコミュニケーションはとても楽しく、自分の思いが伝わったときにはとても嬉しかった。意外と自分も英語でコミュニケーションができるんだと思えたこともとても大きな学びの一つだった。キャンプ参加者とARI学生たちと音楽を楽しむ灯さん
バイブルスタディでは、創世記に着目して学びを深めた。そもそもなぜ神は世界を作ったのか、人を作ったのはなぜなのか、どうして人に他の物を治めさせようとされたのか、そういったことに関して、ディスカッションとアクティビティを通し英語と日本語で学ぶことが出来た。ディスカッションでは積極的に発言することで、みんなが発言しやすい雰囲気を作れたと思う。ディスカッションはグループに分かれて行い、その中で意見を交換し合った。その中で、なるほどな、と思う意見にも出会うことが出来て良かった。
この7日間の学びを通して、私は、神は愛のために在って、天地その他被造物は愛のために在って、人はその愛を表すためにこそ在るのだということに気付かされた。神は周りの動植物を食べなければ生きていけないように人を作られ、その大切な命である糧を愛をもって、感謝していただくように作られたり、人を神の像(かたち)に似せて作られたのに完全にはされず、その御霊を活かして他の人の短所を補って人が互いに愛をもって生きるように作られた。つまり全ての行為行動が愛のためになっていると考えさせられた。そして人の罪とは、自分と他人とを比べ、妬み、憎み争う事だと私は感じた。