2025/09/22

【米国ワークキャンプ2025】参加者レポート1(阿部 奎祐さん)

JELAが主催する「アメリカ・ワークキャンプ」が7月下旬に米ペンシルベニア州で開催されました。このキャンプはアメリカの宣教団体Group Mission Tripsが、全米で展開している家屋修繕ボランティアキャンプにJELAチームとして参加し、現地の中高生とボランティアワークを行い、毎日聖書の御言葉に触れ神様のことを学ぶキャンプです。※今回のキャンプの様子を瞬時に取り上げたブログ記事も御覧ください。キャンプ初日の速報はこちら

今回は日本全国各地から16名の若者が集まり、ペンシルベニア州はスクラントン市で開催されたキャンプに参加しました。キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載して参りますので、ぜひご覧ください!

◇◆◇

振り返れば、すべてが与えられたものでした

阿部 奎祐(高校1年生

JELAが開催するアメリカワークキャンプに参加したことで、私は多くのことを学び、そして沢山のものを与えられました。

私は英語が得意ではありません。アメリカでのホームステイやワークキャンプでチームに貢献できるのかという不安がありました。ワークキャンプの私のグループは少人数で4人でした。ワークキャンプは自己紹介から始まりました。最初に自己紹介をしたのは私でした。思った以上に英語での自己紹介が上手く出来たので、「これは行ける!」と感じました。ところが、本格的な会話になったとたんに、話す英語が早くて何も分からなくなってしまった。
ワークキャンプのテーマは「Equipped」です。そして、テーマ聖句は「神は、あなたがたがいつもすべての点ですべてのものに十分で、あらゆる善い業に満ち溢れるように、あらゆる恵みをあなたがたに満ちあふれさせることがおできになります。(コリント信徒への手紙)」です。

クルーメンバーとクーラーを運ぶ阿部さん(左)
グループのリーダー的存在のジェニーは、明るくて皆を和ませるのが得意で、私にも分かるようにゆっくりと英語を話してくれました。ローランは、とても作業が早いけど、ペンキ塗りは随分と大雑把でした。でも、その勢いがチームの雰囲気を前向きにしてくれました。

JELAから一緒に参加している千祐は英語が話せたので、私が分からないところを助けてくれ、メンバーとのコミュニケーションの橋渡しをしてくれました。私はと言えば、バスケ部で鍛えた誰にも負けない「体力」があります。それぞれに特徴があって、チームがひとつになっていたように思います。

参加者の永瀬千祐さん(左)とペンキ塗りをする阿部さん(右)

私達のグループは、郊外に住む老夫婦の家の外壁を塗り替えるのが役割でした。作業中にペンキのローラーを間違えて素手で握り、手がペンキだらけになったことがありました。そのとき思いつきで庭に植わっていた大きな木に手形を残したところ、ローランが「いいね!」と笑ってくれました。言葉はなくとも、チームで笑いあったその瞬間は、私にとって大切な思い出です。

ペンキ塗りは単調な作業で、正直なところ、楽しくありません。何かの役に立つのかと疑問でしたが、老夫婦が完成した家を見て「ありがとう」と言ってくれたとき、こんなに小さな作業でも、喜んでくれる人がいるのだと嬉しくなりました。
阿部さん(左から2番目)、クルーと動物仲間たち

「Equipped」キャンプをとおして、私に一体何が出来るのだろうか、神様は私にどんな役割を与えたのだろうか、そのために私に何が備えられたのかと考えていました。私はワークキャンプでの経験をとおして、「与えることは自分自身が満たされることにつながる」と実感しました。作業中の疲れや不安も、誰かの笑顔や仲間の支えに出会うと消えていきました。そして、最後に残ったのは、人のために行動する喜びでした。私はノンクリスチャンですが、皆と過ごす時間の中で、目に見えない大きな存在を少しだけ感じることが出来たように思います。
阿部さん、参加者たちと祈りの時間

このワークキャンプでもポールさんに英語で助けられました。プログラム前の事前説明は私にとって、本当に助かりました。ワークキャンプで出会った人たち、皆に感謝しています。
最後にジェニーが僕にケアカードをくれました。「I can’t wait to see what God has in store for you!」