JELAが主催する「アメリカ・ワークキャンプ」が7月下旬に米ペンシルベニア州で開催されました。このキャンプはアメリカの宣教団体Group Mission Tripsが、全米で展開している家屋修繕のボランティアキャンプにJELAチームとして参加し、現地の中高生とボランティアワークを行い、毎日聖書の御言葉に触れ神様のことを学ぶキャンプです。(※今回のキャンプの様子を瞬時に取り上げたブログ記事も御覧ください。キャンプ初日の速報はこちら)
私は今回のアメリカ・ワークキャンプを通して、二つ気づきを得ました。まず一つ目は、「人は支え合って生きている」ということです。キャンプでは家屋の修繕や壁のペンキ塗りなどの作業を、クルーメンバーと協力して行いました。私は、英語が得意ではなかったため言葉の壁を感じる場面もありましたが、それでもジェスチャーを使ったり、相手がゆっくりと発音してくれるなど、お互いに工夫しながら意思疎通を図ることができました。たとえば壁を塗るときには、どの範囲を担当するかを相談して作業を分担したり、家具を移動させるときには端と端をそれぞれ持ち合って慎重に動かしたりと、言葉が通じにくくても心は通わせることができるのだと実感しました。
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山口さん |
さらに、クルーメンバーは日本から来た私に対して積極的に話しかけてくれたり、気遣ってくれる姿勢に感動しました。彼らが温かく受け入れてくれたことで、人と人とのつながりの大切さを改めて感じることができました。
ワークキャンプに参加する人々は、ただ奉仕作業をするだけでなく、相手を尊重し、思いやりを持って接してくれる素晴らしい人々だと強く思いました。山口さん(上から2番目)とクルーメンバー
二つ目は、「神は常に私たちに必要な備えをしてくれている」ということです。キャンプ2日目の朝、突然体調を崩して発熱し、2日間作業に参加することができませんでした。その時はとても悔しく、焦りや不安な気持ちもありましたが、後になってその経験を振り返るうちに、それが神によって与えられた内省の時間だったのではないかと思うようになりました。左から参加者の阿部さん、山口さんとホストファミリー夫妻
今回のキャンプのテーマは「Equipped」、その中でも私は「Evaluate」という言葉に強く共感しました。この時間を通して、自分自身に問いかけるようになったのです。「なぜ私はこのワークキャンプに参加したのか?」と。当初、私は友人に誘われたからという軽い理由で参加を決めていました。しかし熱で寝込む時間の中で、考えを深めることができました。そして気づいたことは、私はさまざまなキリスト教信者の背景や考えを知りたくて参加していたのだということです。実際に、多くの参加者に信仰のきっかけや経験を聞いてみると、一人ひとりに違った理由がありました。幼い頃からキリスト教の環境で育って自然と信仰を持った人もいれば、キリスト教の考え方に惹かれて信じるようになった人、キリスト者の温かさに触れて入信した人など、その背景は多様であり、心に響きました。