2025/09/24

【米国ワークキャンプ2025】参加者レポート4(ヴァンフェロー 美杏花さん)

JELAが主催する「アメリカ・ワークキャンプ」が7月下旬に米ペンシルベニア州で開催されました。このキャンプはアメリカの宣教団体Group Mission Tripsが、全米で展開している家屋修繕ボランティアキャンプにJELAチームとして参加し、現地の中高生とボランティアワークを行い、毎日聖書の御言葉に触れ神様のことを学ぶキャンプです。※今回のキャンプの様子を瞬時に取り上げたブログ記事も御覧ください。キャンプ初日の速報はこちら

今回は日本全国各地から16名の若者が集まり、ペンシルベニア州はスクラントン市で開催されたキャンプに参加しました。キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載して参りますので、ぜひご覧ください!

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振り返れば、すべてが与えられたものでした

ヴァンフェロー 美杏花(中学3年生)

私は、このアメリカ・ワークキャンプを通して自分自身が心身ともに大きく成長できたと実感しています。キャンプに参加する前の私は常に誰かの助けなしに何もできないと臆病な人間でした。時には、何の能力も何の取り柄もないつまらない人間だとネガティブになって自分の内に閉じこもってしまう時もありました。そんな私が、キャンプの話を聞いて何の迷いもなく「行ってみたい」と答えたとき、自分自身がまずそんな大胆な決断をした自分にもっとも驚いたくらいです。両親は、そんな私の反応にとても喜んでいた反面、途中で怖気づいて「行かない」と言い出すのではないかと内心ハラハラしていたと思います。そのようなどんでん返しを度々繰り返してきたので、そう思われるのも無理はありません。

ヴァンフェローさん

けれど、今回の私は違いました。アメリカに行きたいと最初に強く決心した思いは、行く当日の朝まで、まったく揺らぐことがなかったのです。今思えば、これが神様の私への備えではなかったのかと思うのです。私の内には、常に何か変わりたいと思う自分がいて、このアメリカ・ワークキャンプこそが、その私が変われるターニングポイントになるに違いないと確信したのです。


そう考えると、クリスチャンの父と母から生まれて、生まれてすぐに幼児洗礼を受けたこと、アメリカ人の父と日本人の母を持ち、生まれたときから英語と日本語の環境が与えられたこと、ルーテル教会に所属し、このワークキャンプの機会が与えられたこと、そしてそれに参加できるように両親や教会員の方々のサポートが受けられたことなど、これらすべては偶然ではなく、神様によってすべて計画され準備されていたことだったのだと気づいたのです。このキャンプを通して、私は神様にこんなに祝福されて、この世の中に存在しているのだと気づけたことは大きな恵みでした。


空港で、両親に見送られた時、これから本当に一人で旅立つのだと思うと、心の中はざわざわと大きな不安でいっぱいでした。けれど、不思議とこれから始まるであろう何かにワクワクしている自分もいました。これも普段はあまり意識していなかった神様がいつも近くにいてくれているように感じたからかもしれません。


アメリカ滞在中、本当に多くのことを見たり聞いたり経験する機会を得ました。例えば、普段、日本で生活する中で、神様のことをこんなに大胆に語り合う大勢のそれも同世代の若者と交わる経験がなかったので、とても刺激的でした。また、英語でのworshipは日本での賛美の仕方とまた違って、とても新鮮でした。出来ることなら、私の所属する教会でも取り入れてくれたらもっと若い中高生が興味を持ってくれるのではと思ったくらい素敵でした。


ヴァンフェローさん(左から2番目)とクルーメンバー
キャンプの中でアメリカのクルーの人たちは誰もがとてもあたたかく親切でした。自分の思いをうまく伝えることのできない私を理解しようと一生懸命接してくれました。初めてのペンキ塗りは要領がよく分からず、役に立ったのか自信がないですが、レジデントの人たちが感謝してくれたので、こんな私でも人の役に立ててよかったと思えた経験をたくさんさせてもらいました。


ホームステイのガイやノーマ、娘のクリスティーも満足にコミュニケーションの取れない私と辛抱強く付き合ってくれました。また、素敵なハグをいっぱいしてくれました。私は、このハグの文化がとても好きです。とても落ち着くしあたたかい気持ちになれます。


左から、ホストファミリーご夫妻、参加者の古澤奈々子さん、ヴァンフェローさん
さらに、日本とは違う広大なアメリカの自然の中で過ごす毎日はとても新鮮でした。生まれ育った日本はもちろん大好きだけど、私のルーツでもあるアメリカでの生活は貴重な経験になりました。自然の中にリスやうさぎに出会えるのはアメリカならではで、私は物珍しくて出会うたびに写真に収めていました。この美しい自然も神様が創造したものだと思うとすべてが愛おしく感じました。そして、最後に、初めて会った自分と同世代の15名の仲間たち、そしてJELAのスタッフの方々との交わりにとても感謝しています。基本、群れることの苦手な自分はうまく交わることができるのかとても不安でしたが、とても居心地のよい時間を過ごさせてもらいました。


神様の備えはまさしく十分すぎるほど完璧でした。これから先も神様は私の必要としているものをすべてお見通して、私のために素敵な計画を立てて下さっているに違いありません。私の信仰生活はまだまだ浅く始まったばかりです。これからも神様を信じ、この素晴らしい神様の存在を多くの人たちに宣べ伝えていけるように多くのことを学んでいきたいです。