2025/09/30

【米国ワークキャンプ2025】参加者レポート16(渡辺 讃々美さん)

   JELAが主催する「アメリカ・ワークキャンプ」が7月下旬に米ペンシルベニア州で開催されました。このキャンプはアメリカの宣教団体Group Mission Tripsが、全米で展開している家屋修繕ボランティアキャンプにJELAチームとして参加し、現地の中高生とボランティアワークを行い、毎日聖書の御言葉に触れ神様のことを学ぶキャンプです。※今回のキャンプの様子を瞬時に取り上げたブログ記事も御覧ください。キャンプ初日の速報はこちら


今回は日本全国各地から16名の若者が集まり、ペンシルベニア州はスクラントン市で開催されたキャンプに参加しました。キャンプ終了後に参加者から寄せられた感想レポートを掲載して参りますので、ぜひご覧ください!

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アメリカにも居た神様

渡辺 讃々美(高校3年生)

高校三年の夏、私は初めての海外に飛び立ち、アメリカでのワークキャンプに参加しました。出発前はワクワクと不安が入り混じっていましたが、飛行機の中で感じたのは「今この瞬間がどれだけ恵まれているか」という実感でした。異国の地で、何が待っているのか分からない中で、自分がどんなふうに変わるのか、ほんの少しの期待も持っていました。
渡辺さん

最初の数日は、言葉の壁や環境の違いに心がついていかず、正直「もう帰りたい」と何度も思いました。特に人間関係のことで悩むこともあり、「自分ってこういう場に向いてないのかもしれない」と思い込んでしまったこともあります。でも、そんな時でも、誰かと会話できたり、ちょっと笑い合えた瞬間があって、それだけで救われたような気持ちになれました。

ワークが始まってからは、アメリカの子たちと作業を共にしながら、少しずつ距離が縮まっていきました。英語が完璧に話せるわけじゃないけれど、一緒に働いて、一緒にご飯を食べて、少しずつ心が通じるようになった時、自分の中にあった「伝えたい」「つながりたい」という気持ちの大切さを感じました。ある日、ずっと話したかった現地の子とようやく会話ができた時は、本当に嬉しくて、これまでのもやもやが一気に晴れたような感覚でした。
渡辺さん(左端)、クルーとレジデント(住人)と記念写真

その中で気づいたのは、神様は私にちゃんと「備え(Equipped)」をしてくださっていたということです。今までの人生で経験してきたこと、挑戦してきたこと、そして失敗してきたことのすべてが、このキャンプの中で活かされていた気がしました。もっと英語を勉強しておけばよかった、もっと努力しておけばよかった、そう思う場面もたくさんありましたが、それも含めて神様が私に気づかせてくれたことだったと思います。

最終日に近づくにつれて、だんだんと「やりきった」と思える瞬間が増えていきました。ダンスを披露する場面では思いがけないほどの反応をもらえたり、集会の雰囲気を楽しめたり、自分がこの場所でちゃんと存在できているという実感を持てたのは、本当に大きな経験でした。全部が順調だったわけではないけれど、全部に意味があったと今では思えます。
ホストファミリーと「アイスブレイク中」の渡辺さん(前)と参加者の菊地さん


このキャンプを通して私が一番学んだのは、「与えられているものの価値に気づくこと」と、「すべてを用いて神様が私を導いてくださっている」ということです。神様は、出会う人、悩む経験、環境のすべてを通して、私に必要なことを教えてくれました。そして、私自身が持っている力も、神様が備えてくださったものだと信じられるようになりました。

今回の経験は、私にとって人生で忘れられない大きな一歩でした。このキャンプで得た気づきを、これからの進路や生き方の中でも大切にしていきたいと思います。