2015/03/02

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その3)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

参加者の沼部真奈さんからレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

◇◆◇
沼部 真奈
(大学生)

私にとって2回目のインド・ワークキャンプは、医療が発展してないが故のたくさんの義足の必要性と、女性が女性として性別を確立させて生きていくための苦難を、改めて感じた機会でした。前回行ったときは、悲しい現実ばかりに目を向けてしまっていましたが、今回は、その先にある喜びや笑顔を感じて、素直に受け止めることが出来ました。

義足を作る沼部さん
特に印象に残っているのが、工場での勤務中に足を機械に挟まれ、切断することになった女性のお話でした。彼女は工場からの賠償金で家を買い、今では義足の生活にも慣れ、バイクに乗れるほど元気になっています。このお話を聞いて、同じ女性としてとても勇気づけられた気がしました。今まで女性というだけで差別をされたり、生きて行くのに困難がある姿ばかりをインドでは見ていたため、義足というハンデを背負いながらも、そのハンデをきちんと受け止め生きて行く姿は、とても魅力的でした。CRHPなどの施設や家柄などに守られていなくても、職人さんが一人ひとりのために思いをこめて作った義足に支えられて、インドで自らの道を歩んでいける喜びを、義足を作って渡す体験を通して実感することが出来ました。

CRHPに10日間滞在して、女性が生き生きとしている姿が今回もとても印象的でした。しかし、CRHP内の女性が、与えられた仕事を笑顔でこなし、私たち異国人にも、まるで現地の人のように関わってくれた一方、スラム街の女性や、恐らく異国の人がいるからという理由でCRHPに勝手に入りこんで「現金を下さい」とお願いする女性の姿を見て、施設の外と中で存在する女性の差を感じました。

現代の日本では、普通に生活している分には性差を感じることはほとんどありません。今回のワークキャンプを踏まえて、自分が女性として生まれたからこそ日々の生活の中で女性であることを大切にしていきたい、と感じました。スラム街や幼稚園で出会った子どもたちが、少しでも長く学校に行って、たくさんのことを学べるようになればいいなと思います。

これからもCRHPのために、私たちの「愛ある祈り」を捧げていきたいです。