2015/03/05

【インド・ワークキャンプ2015】参加者のレポート(その7)

2月12日に成田を出発してインドでワークキャンプに参加したメンバー16名は2月22日に無事に帰国しました。皆様のお祈りを感謝いたします。

参加者の田中仁恵さんからレポートが届きましたので、以下にご紹介します。
レポートの内容は、JELA事務局が一部編集したものです。

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田中仁恵
(主婦)

インドの生活水準や情勢は調べて行ったつもりでしたが、やはり目の当りにして初めて「知った」と感じました。でもそんな日本での生活とかけ離れた環境でのワークキャンプは、自分でも驚くほどしっくり受け入れられるものでした。
義足をつくる田中さん

私はこのキャンプに参加するまでCRHPの存在を知りませんでした。ジャムケット村でのCRHPの活動は医療だけにとどまらず、教育や農業、それに伴うさまざまなことを行っています。

素晴らしいと思ったのは、例えば農場では、ただ自家栽培し与えるのではなく、そのノウハウを村民に教え彼らでそれが出来るよう指導していること。そのためにどのような作物が土地に合うか研究を重ねていること。恵まれない方に与えるだけではなく、生活をしていけるようにするという根本的な問題解決のあり方に、今までの自分の考え方を改めさせられる部分もありました。

教育の面では、食事をまともに取ることができない幼児たちを集め、一日2回の食事とおやつを与え栄養サポートを行ったり、歌やダンスで手を洗いましょう・歯磨きしましょうといったことを楽しく教えていました。

また10代の女の子たちを定期的に集め、女性としての心構えを教えていました。そんな子どもたちや女の子たちと接することができ、彼ら彼女らのキラキラした眼を見ると、純粋さに溢れその汚れなさに心が洗われるような気持ちと、生まれてきた境遇に逆らうことの出来ない彼らに対するやるせなさが混交し、気持ちの整理に時間がかかりました。

私たちのワークとしては、①義足作り ②着火剤作り ③幼稚園でのペインティングでした。どれもコツが必要で慣れるまでは少し時間がかかりました。特に義足作りは、理解し要領を得たくらいで交代、次回はまた違う工程に進んでいる、という具合で、はたして手伝えているのだろうかと思うほど。しかし、他のキャンパーの「これが人の足になる」という言葉をしっかりと捉え、丁寧に作業しました。

不器用な私たちに職人たちは笑顔で親切に教えてくださいました。着火剤作りも最初は何度も失敗を重ねた上に満足いくものが出来上がり、またペインティングもケイト総監督のもと、可愛く華やかに彩られた部屋を見て感動しました。そして、その日あったことを分かち合い・聖書の言葉を聞き・祈り、忙しくも充実した一日を振り返るのに、とても良い時間を持つことが出来ました。

JELAスタッフの一人が言いました「人を通して神様を見ることができる」と。初日は分かりませんでしたが、私も何度も何度も、村民やCRHPスタッフ・キャンプ参加者、そしてショウバさんやラヴィさんを通して感じることができました。

私にとってかけがえのないワークキャンプになったことに心より感謝いたします。そしてもっともっと多くの方にCRHPの存在を知っていただきたいです。