2022/10/21

【JELA国内ワークキャンプ2022】参加者レポート13(井上 萌葉)

JELAは、初めての国内ワークキャンプ「JELA English Bible & Work Camp 2022」を、中高生を対象として、731日から86日まで栃木県那須塩原市で開催しました。 

キャンプには14名の青少年が参加し、農村指導者を志す留学生が多く学ぶ農業専門学校「アジア学院」を舞台に、同学院独自の農作業「フードライフ・ワーク」を体験しながら、聖書と英語を学ぶ時間を共に過ごしました。


参加者の感想レポートをご紹介します

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井上 萌葉

私は、JELA English Bible & Work Campに参加できてよかったと思います。理由は2つあります。
井上さん(右)


1つ目は、私たちが日々当たり前のように食べている食材の価値がどれほどのものなのか実感できたことです。肉や魚は命があるもので、それを殺して食べていると意識はあったけれど、売られている値段などはあまり考えてきませんでした。特に卸売業者に売る時の値段を聞いた時、あまりの安さに命の価値とは何だろうと考えるようになりました。例えば、牛を大量に育てている牧場は安価で牛肉の取引がされる。反対に、稀少な牛を育てている牧場は牛一頭の価値が高いため高値で取引されるが、二頭ともひとつの命で、安価であったとしても、私たちが軽視して良いものではないと思いました。


また、野菜のありがたみも学ぶことができました。種を植え、雑草を抜き、何ヶ月もかけて育てることの大変さを知りました。この作業を農作業と言わずにFoodlife work(フードライフワーク)と呼んでいる点も私たちが生きていくために取り組むべき重要な事の一つなんだなと思いました。どんな野菜でも、育ててくれた人がいて、私たちの手元にやってくる。それが如何に素晴らしいことなのか身をもって学べたことは私を成長させる為の良い経験になったと思います。


2つ目は、様々な国の人とコミュニケーションを取れて、英語に対する苦手意識が薄れたことです。ARI(アジア学院)ではコミュニケーションも大切にしていて、食堂の机が全て丸テーブルで全員が顔や見合わせてコミュニケーションが取れるような形になっていました。私がARIで楽しかった思い出の一つとして、その食堂でARIの人と話せることでした。その人の国の文化の違いや、人柄を知ることができるので毎食が楽しみでした。また、Foodlife workでも作業しながら話すことができて、英語が苦手だった私でも他国の人達と話ができるという自信がつきました。

留学生と話す井上さん(右)

このワークキャンプを通して、日々の食材への感謝と他国の人とコミュニケーションを取ることの楽しさを学びました。食材へのありがたみを知ったことで、この食材達を無駄にしたくないと思いました。ARIでは生ごみを全て肥料としてリサイクルしていたが、密集した場所で暮らす私たち全員ができるものではないなと思って、私たち全員が取り組めるフードロス問題への解決策を考えるようになりました。

バイブルスタディのグループで発言する井上さん(左から2番目)

また、私の拙い英語でも意味を汲み取って話してくれるARIの人たちの優しい人柄が大好きになりました。私は自分から挑戦できない性格で、親に勧められなければこのワークキャンプに参加しなかったと思います。しかし、これからはもっといろんな場所に行って、いろんな人たちと話したいと思ったし、英語力をつけて私の知らない世界に踏み込んでみたいなと思いました。