本文はご寄稿いただいたオリジナルのまま掲載しています。
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東日本大震災の被災体験とリラ・プレカリアの学び
3期修了生 横山恭子
私がリラ・プレカリアの三期生として入学したのは2010年でした。その翌年3月11日に東日本大震災があり、10メートルもある津波が我が家を襲ったのです。今思うと不思議なのですが、前日の木曜日はリラの講義があり「嘆きについて」を学んでいました。そしてその講義の時に私は、クラッシックギターで「ラグリマ」(涙)という曲を演奏しました。なんと「嘆き」を自分の事として体験することになりました。海岸から自宅まで約2キロあり、浸水しましたが流されず、修理して住むことが出来たのですが。
アイルランドにて右が筆者 |
しばらくして落ち着いてから、どうして神様は私と家族に「嘆き」を体験させたのだろうと思い巡らし、リラ・プレカリアの学びは病気の方、心に悩みを抱えている方のそばに寄り添い、痛みを共有し祈る働きであることを思いました。失って見なければわからない喪失感、虚脱感、不安を味わったことには意味があると思いました。そして何もできない自分、ありのままの自分を受け入れて他の人に助けていただくことを実体験として学びました。リラ・プレカリアの学びと震災の経験によって神様の大きな愛と憐れみを体験することになったのです。そして何より嬉しかったのは、リラ・プレカリアの学びと震災の経験を通して夫がイエス様を信じてクリスチャンになったことです。
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※リラ・プレカリア(祈りのたて琴)とは、ハープと歌で祈りを届ける活動です。
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