本文はご寄稿いただいたオリジナルのまま掲載しています。
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俺も捨てたもんじゃない
5期修了生 金銀淑
"俺も捨てたもんじゃない"
これは、キャロル・サック先生のリラ・プレカリアのご奉仕を受けられた、ある刑務所の男性のつぶやきです。
これは、キャロル・サック先生のリラ・プレカリアのご奉仕を受けられた、ある刑務所の男性のつぶやきです。
それまで荒れた人生を生きてこられた男性の氷山のような心が太陽の温かさの前で無抵抗に溶けてしまった瞬間、発した言葉でした。
まさに、男性が着ていた人生の何重もの武装を脱がせたのは北風ではなく、太陽でした。言い換えれば、神様からキャロル先生を通して注がれた無償の愛でした。
愛の香り Euodia
一本の水仙の香り Spiritual journey
天地が揺れる
within God
begins with Lyra Precaria
“私たちは神に対するキリストのかおりである。”(コリント人への第二の手紙2章15節)
“For we are to God the aroma of Christ” (Ⅱ Corinthians 2:15)
“For we are to God the aroma of Christ” (Ⅱ Corinthians 2:15)
真冬の寒さの中で咲いている水仙の香りは、天地を揺らすかのように深く、リラ・プレカリアのご奉仕をなさる時のキャロル先生のイメージとオーバーラップしました。
神様の愛と慈しみを含んだ歌声とハープの音色は、諸々の苦しむ人々の魂に触れ、スピリチュアルな旅を経て、痛みや悲しみ、不安や怒り、喪失感などから平安に導く力を持っているようでした。
1月の冷たい空気を甘いものに変えてしまう水仙のように、否定的だった男性の気持ちを肯定的なものに変えることができたリラ・プレカリアの本質は、愛に違いありません。
12年間のリラ・プレカリア研修プログラムの終了を迎え、修了生それぞれが小さな一本の水仙になって、聖フランチェスコのお祈りのごとく、神様の愛を運ぶ道具になりたいと願ってやみません。
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※リラ・プレカリア(祈りのたて琴)とは、ハープと歌で祈りを届ける活動です。
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