2018/04/17

【リラ・プレカリア(祈りのたて琴)】大いなる癒し 4期修了生 大石千絵

今年3月に終了したリラ・プレカリア(祈りのたて琴)研修講座の講師・修了生に、思い出などご寄稿いただきました。

本文はご寄稿いただいたオリジナルのまま掲載しています。

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大いなる癒し

4期修了生 大石千絵

リラ・プレカリア研修講座の修了式で「さあ、これから本当の先生(患者さま、利用者さま)のところへ行きなさい」と送り出されてから4年が経とうとしています。その言葉どおり、ベッドサイドでの奉仕において、毎回一期一会、どんなに多くの学び、多くの恵みを受けてきたでしょう。この道を与えられたことをありがたく思います。

私は現在、聖ヨハネ会・桜町病院の療養病棟で奉仕をしています。回数を重ねるごとに、施設の方々と心が通い合うようになっていくのは大きな励みです。クリスマスには、中村享子療養病棟師長がメッセージをお寄せくださる機会がありました。
「いつもありがとうございます。患者さんはもちろんですが、毎日忙しく心身共に疲れている私たちスタッフにも、心に響く癒しのひとときです。手を休めて聴き入るゆとりはありませんが、その音色を耳にし、心休まるひとときとなっています。これからもぜひ、患者さんのために、すてきな時間を提供していただけたらと願っております」。

昨年は、別の病院を訪ねる機会もありました。その病院にハープが入るのは初めてで、聴き終わってから病院長が「病院にはこういうものが必要だ」とおっしゃったのが印象に残りました。たくさんの方々の死に寄り添うなかで、疲弊し渇きがちな医療従事者の心身に、リラの祈りは潤いをもたらすと感じる経験であり、キャロルさんがよくおっしゃる「リラの祈りの副作用」を見たように思いました。

リラの祈りは、お一人の方の呼吸に集中し命の尊厳に寄り添う小さな働きですが、そこにはいつも、聖霊を豊かに満たし、周囲をも大きく包み込む神の無限の愛、癒しの力を感じます。神に感謝。

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リラ・プレカリア(祈りのたて琴)とは、ハープと歌で祈りを届ける活動です。

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