2018/03/07

【カンボジア・ワークキャンプ2018】参加者レポート④(安藤淑子さん)

JELAは2月14~24日にカンボジアでワークキャンプを行いました。

引率2名を含む9名の参加者たちは、JELAが支援して建設されたプレスクール(幼稚園)用のトイレ敷設工事その他のボランティア活動を行いました。また、現地の学校の子どもたちと遊び、カンボジア・ルーテル教会の青年会や礼拝に参加して他国からのボランティアと交流を深めました。

カンボジアの歴史と文化を知るためは、キリングフィールド、拷問博物館、地雷博物館などの見学や世界遺産アンコールワット遺跡の観光も体験することができました。

以下は、安藤淑子さん(ルーテル蒲田教会)のレポートです。

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「チュムリアップ・スオ」、これはクメール語でこんにちは。スタッフのポールさんと杉本牧師、参加者7名の総勢9名が羽田を出発してから10時間半後、南国の大きな夕日が西に沈もうとしたその時にプノンペン空港に到着。暑い。カンボジアの2月の気候は東京の真夏と同じ。すぐに半袖シャツになる。
子どもたちに折り紙を教える安藤さん(中央)
JELAのワークキャンプは初参加。カンボジアは初めて訪れる国。しっかりこの国について学ぶと同時に少しでもこの国の人々のお役に立ちたいという動機で参加したワークキャンプ。空港からプノンペン市内のホテルまでは夕方の交通渋滞に巻き込まれ予想以上に時間がかかったが、この間すでに数々の発見がある。オートバイの後ろに5人位の乗客を乗せる車を取り付けたトゥクトゥクとバイクタクシーが車の間をすり抜けて行く。バイクタクシーには運転手を含めて5人もの人が乗っていることがあり仰天。道路脇にはたくさんの行商人が地面に商品を広げ、食べ物屋も屋台で商売をしている。中国系の人々は中国の旧正月(春節)を2月15日から祝うので真っ赤な提灯や飾り付けで町は華やか。

キャンプ初日は市場見物、その後はポル・ポトが人民を大虐殺したキリングフィールド、無実の人々を捉え収容した跡地に開設されたトゥールスレン博物館の見物。写真を撮るのも憚るようなカンボジアの負の歴史を物語る遺跡、博物館は胸の痛みとともに私の記憶に長く残るのは確実。旅の終わり近くには地雷博物館にも寄ったが、現在も信じられないほどの地雷が残されていて、すべて取り除くにはあと100年はかかると知り、胸の痛みはより深く大きくなる。


幼稚園にトイレを作る作業にほんの少しだが関われたこと、目がキラキラ輝いている沢山の子どもたちに接する事が出来たこと、キャンプ参加者は、70歳代の私以外高校生と大学生で若い人々のエネルギーをもらったこと、毎夜祈りと分かち合いの時間があったこと、おいしいカンボジア料理を楽しんだこと、他にもたくさんあるが、どれも貴重な経験になった。このキャンプに参加できたことに心から感謝。

一緒にマンゴスチンをいただく安藤さんと内田さん

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