2018/03/23

【ブラジル・音楽ミニストリー報告】新学期の子どもたち(3)

JELAが支援しているブラジル・サンパウロ教会の音楽ミニストリーが2月下旬から新学期を迎えました。現在このミニストリーを指導する徳弘浩隆宣教師夫妻より、新学期から参加している子どもたちのご報告をいただきました。3回目(最後)はバンドと夕礼拝に参加する子どもたちです。

初回はこちらから

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バンドと夕礼拝
徳弘浩隆・由美子

高校を卒業したけれどまだ仕事がない、Natanという子がいます。もう一人のIsaiasは、高校に入って午後に来られないから午前に来るようになりました。小さな子ばかりの午前クラスでは一緒にできません。Natanはピアノを習ってきました。Isaiasはギターが上手でベースもやってみたいと言っています。私たちはサンパウロ教会で買ったベースとギターを持っていきました。「ピアノとギターとベースでバンドを組んでみようよ。ほかの子も少しずつ誘って、教会のゴスペルソングを歌う練習をして、礼拝で演奏するんだ」というと、彼らも乗り気になって弾き始めました。

聖書の中のザアカイとキリストの出会いを歌ったブラジルで有名なゴスペルソングの楽譜を印刷して、早速練習が始まりました。私も久々のギターを弾きながらやってみると、Isaiasが教えてくれます。今日は日本人ボランティアのピアノの先生が見てくれたら、NatanもIsaiasもみるみる上手になりました。14歳くらいを過ぎると、リコーダーやピアノの個人練習だけでは飽きたり、面白くなくなってくる子もいます。そういう思春期の子たちを取り込んでいって、楽しく、カッコよくグループ化するにもちょうどよいと思います。少しずつ仲間を増やして、夜の礼拝で賛美してもらうのが目標です。
先生の指導を聞き入るNatan(ピアノ)とIsaias(ギター)
 
クラスが終わってみんなを帰して、片付けと洗い物、ゴミ出しをして、スタッフでおやつの残りでお茶を飲んでひと休み。それから夕礼拝という流れでしたが、帰らない子もいます。「家に帰っても誰もいないし、お母さんに許可をもらっているから、宿題をして礼拝にも出る」というのです。たしかに、時間だからと追い返した後に、私たちが買い物に出たら道端で数人がたむろをしてふざけている姿を見たこともあります。ちゃんと保護者に許可もとっているなら、夕礼拝まで教会にいたほうが安全かもしれない、と思います。そんなことで、Ana、Micaele、Mayaraなどは片付けを手伝ってくれた後、一緒にお茶を飲んで、夜の礼拝にも出るようになりました。半分はお菓子とジュースが飲めるお茶の時間が目当てかもしれませんが、一緒に礼拝にも出るならと、祈りながら長い目で見てあげています。
クラス後のお片付けや夕礼拝にも加するようになったAna(長髪)とMicaele(メガネ)
  
始まった新学期、これからもお祈りやご支援、よろしくお願いします。

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